理事長の 提 唱
3つの 提唱 「M・P・A」
福祉理解者、保育・介護理解者を育成する!
古くからの仲間との挨拶が変わった。3年ほど前からだろうか、「職員足りてる?」が定番となってきた。確かに東北大震災以降介護職や保育職に従事する者の数が減ってきている。「専門職が足りない、介護士が足りない、夜勤者が見つからない。」といった状況が全国的問題となるほどその数を減らしている。専門学校でも入学希望者が軒並み減っているという。「家族の面倒は他人が見る。金さえ出せば他人(専門家)が見てくれる。」介護保険が始まった当時は、入所待機者が多くては入れなかった。今は従事者が居ないから入れない。家族としても安心していられない。いつ退所を迫られるか予測できないのだ。必要最低限の人数で毎日の仕事をこなしている。法定休日もままならない。
「保育職員・介護職員の処遇改善加算を支給しよう。月額1万円の増額をしよう。」お札で頬を叩くような発想で「福祉体験を通して若者を呼び寄せよう。関心を持ってもらおう。」福祉職は聖職だとでも言いたげな態である。「自分の親はサー高住だから大丈夫。」と他人事のように考える大物専門家。やれやれ・・・
実習生がやって来て現実社会と直面するとき、自分たちのイメージ・テキストとのギャップに気づき進路を変更する発想が出てくるのではないだろうか。離職する職員との面談で多くの職員は言う。「対人関係と将来の展望が見いだせない。」「仲間の情報で金銭的にはそれほど不満は感じない。多いに越したことはないけど、自分の将来が見えないのが不安。」何も訴えず・なにも問わないのだ。せめて一緒に考えてみようじゃないか?
私の職員育成の基本が、間違っているのだろう。「福祉職は耐え忍ぶことも身につけている。だから企業の施設とは違う。」この意見も一理ある。職員育成のために何を提案し、何を説き、何が望まれて、何を目指すのかを一緒に考えて行くべきだ。私は福祉の世界に生まれそして育ったので、自分の体験を語るとき、ついつい熱く語って職員があきれてしまうほどだ。日本の福祉の先駆者たちは皆熱く語ってきた。
私は考えている。「熱き思いが社会の弱者を理解し、支援できる。」だからこそ若い人たちにエネルギーとなる「福祉を支える情熱(パッション)を説いて行かなければ。」、「私たちの為すべきこと(ミッション・使命)は何か。」、「その方向はどこに・誰のために向かって行う(アクション)のか。」その方策を示すことが「仕事の報酬=しごとのよろこび」に通じていくのではないだろうか。
*MISSION(使命) *PASSION(情熱) *ACTION(行動)
これからの社会福祉の言動となると確信している。皆様のご意見を頂戴したい。